AOZORA motor
By Aozora Ikkyuu
フォルクスワーゲン

Volkswagen TYPE3

 みなさん、こんにちは!一休です。少し間が空きましたがm(__)mみなさん、お元気でしょうか。巷ではインフルエンザが猛威を振るっています。手洗いうがいで予防しましょう(^^)/

さて、本日は洗車ネタです。時々しか工場に行かない一休は全く技術が身に付かず不器用さも手伝ってあまり整備らしいことはできていません。まあ、当たり前ですが…昨日工場に行くと…うわ、また手間のかかりそうな車が来てる…社長、これなんて言う車ですか?

フォルクスワーゲン タイプ3!

「○○の××で見つけてきた。そこそこ人気もあるんよ。」

はあ…。本当に社長は古い車がお好きです。あとでこの車の写真を見せた友人曰く、「ハリー・ポッターの車じゃない!」。(実際はフォードのアングリアです。時代は同じです。)まあ、そんな感じです。なんかUSJにあったものとかぶります。

フォルクスワーゲンのビートルがタイプ1、こないだ工場に入っていたトランスポーターがタイプ2です。エンジンは基本的にビートルと同じ空冷水平対向4気筒エンジンです。ホイールベースもビートルと同じですが次世代のフォルクスワーゲンということで居住性やトランク容量は大きくなり実用性は格段に上がりました。人気はビートルほど出ませんでしたがどことなく気品のある立ち姿は、今現在では人気があることもうなずけます。

type2

今日はボディ磨きをしてください。

はい、工場長。今日は失敗しないように頑張らないと。しかし、この粉が噴いているような表面は…とりあえずタオルでふき取るとボディの色がそのままつきます。水拭きを進めます。

「次はコンパウンドを少量つけて、ウェスで磨いてください。ウェスを3回に分けて拭き上げていってください。ウェスをきちんと分けて拭きあげてください。汚れたウェスで拭いてしまうと古い塗料がもどってしまします。そのあとにクリーナーワックスでポリッシャーを使って仕上げてください。狭い範囲で仕上げていくのがコツです。」

わかりました。エンジン整備がしやすいように後ろ優先で取り掛かります。しかし、いつから乗られてないのかな。

フロントガラスの点検票を見ると「58年?」。昭和ですよね。ということは彼女は平成は眠ったまま?ひょっとすると平成を飛ばして新元号に復活かもしれません。この車の新規登録は…1969年昭和44年みたいです。タイプ3のオートマチックが追加されたのが1968年とのことですから話は合います(^^♪。つまり14,5年現役で活躍して、そのまま眠りについてしまったのですね。とりあえず後ろまわりをしました。

少し磨くとつやがもどってきます。でも35年以上放置されていた割にはコンディションがとてもいいように思うんですけど、工場長。

「そうですね、この時代のドイツ車は塗装もかなり厚くしていますね。ヨーロッパの過酷な状況で耐えうるように当時の日本車とは比べ物にならないくらい丈夫ですよ。サーブやボルボはそれ以上でしたけどね。」

なるほど~この時代は日本車はドイツ車に比べてまだまだだったんですよね。しかし50年前の放置されていた車としては本当に程度がいいと思います。ドイツ車のすごみが感じられました。磨き終わりましたー!どうですか⁉

エンジンはまだ手付かずです。素人の私が見ると大変そうに見えますが。工場長、エンジンはすごく手間がかかりそうですね。

「全く問題ありませんよ。大丈夫です。」

あーやっぱりすごい。それに、みなさん古くて大変そうなエンジンほど楽しそう。すごい職人さん?です。