みなさん、こんにちは!一休です。涼しくなってきましたね~。どんどん寒くなるのでしょうか?気持ちいい持期って本当に一瞬ですね…。でも、しばらくは鮮やかな紅葉の美しい季節でもあります。
さて、本日はフォルクスワーゲンです。現在は世界一の自動車会社となったフォルクスワーゲンですが、私の世代からフォルクスワーゲンというとこれです。私が若いころには町にもたくさん走っていました。最近はもうクラッシックカーの扱いです。
フォルクスワーゲン ビートル
「え?これ、直せるんですか?乗れるようになるんですか?」
「もちろん大丈夫です。」
そうですか~。廃車にするのだと思っていました(すいません、工場長)。先輩がおっしゃるには、このビートルは以前工場長が乗ってらしたとか。ずっと前から工場の隅っこでほこりをかぶっていたから、もう使わない(使えない?)とばかり思っていました。今回はこのビートルの復活作業です。
ドラムブレーキの整備
うん~。全体見ても修理するの大変そう…。普通の感覚ではこれを整備しようとは思わないと思う…。ものすごく大変そう。しかし、先輩は黙々としかし手際よく分解をしていきます。この工場の整備を見ていていつも思うのですが、この工場のお仕事は整備士というより車修理の職人さんのよう。ディーラーとかとはかなり雰囲気が異なります。まずは、一番重要な安全装置、ブレーキです。
後輪を外すとドラムブレーキが現れました。さびてる…大丈夫でしょうか。先輩と一緒に分解を進めます。ピンを外し、ボルトをインパクトレンチで緩めます。
出ました。ドラムの中には、ホイールシリンダ、ブレーキライニング、ブレーキシューが見えます。ホイールシリンダは内の工場ではカップと呼んでいます。前輪も外します。前輪は少し様式が違いますが一休も外します。
本来の車検整備ではこの状態でライニングの摩耗状態のチェックや交換、カップ内のブレーキオイルの漏れなどの確認を行います。
しかし、この車は長い間不動でしたのでブレーキホース内のブレーキオイルの詰まりやカップ内のピストンの劣化が予想されます。カップを取り外し分解していきます。ピストンも固着している状態で分解も困難です。
ブレーキは命に係わる重要部品です。劣化している部品は注文し、リビルドします。ビートルは世界で2000万台売れた世界一の量産車です。今でも豊富なパーツがあるそうです。