AOZORA motor
By Aozora Ikkyuu
ポルシェ

Porsche 911 S(Type901)

 みなさん、こんにちは!一休です。さて、今回は911です。ホームの写真もターボSなので一休もさぞかし911ファンかと思われるでしょうが…。実はドイツ車はあまり興味がなかったんですよね。メルセデスに代表されるようにドイツ車のイメージは実用第一、早く確実に移動するための精密な機械(道具)というイメージでしたから。趣味の対象としては、色気ムンムンの、ともすれば危ういイメージのイタリア車に魅力を感じていました。しかし、最近ポルシェをはじめとしたドイツ車に触れる機会が多くなり、その魅力もわかり始めました。911はフェラーリやランボといった超スーパーカーを凌駕する走行性能を持ち、かたやCクラスと同じようにコンビニにも躊躇わず行ける、スーパーカーではない、それでもスーパーな性能と普通の実用性を兼ね備えた特別な乗り物です。今回はそのルーツとなる901型です。

 911は1963年に発表されましたので、もう半世紀販売され続けているスーパースポーツです。この911Sは2.4ℓですので901型のEシリーズとなるのでしょうか?あまり詳しくないので間違っていたらすいません。それでも、1971年ごろの形式になりますから45年以上前のお車です。911は現存率が高いとはいえこの時代の程度の良いナローは非常に貴重だそうで、このお車も数千万円の価値だとか。 実は、この911君との出会いはシリンダブロックの時でした。といっても何のことかわからないでしょうが、私がこの工場に来はじめたころにはボディーはボディー屋さんでリペア中。この工場では本当にバラバラになったエンジンだけでした。ずっと社長が組みなおされていました。組みなおすといっても、本当にこれ以上バラしようがないくらいバラバラで。私はエンジンのどこの部分かもわからず、ペーパーでこすって古い塗装を落としたことが思い出されます。これはレストアという一言では言いあらわされない作業に見えます。一流の技術力と根気とやはり古い車に対する愛情がないと不可能な作業です。ですので、エンジンとトランスミッションが組まれたのを見ても感動ですが…

 すっかり若さを取り戻したボディーにエンジンが載せられたのを見ると感激です。エンジンかかると涙出るかも。