AOZORA motor
By Aozora Ikkyuu
ブレーキ

プジョー207cc 車検整備1

みなさん、こんにちは!一休です~

今回は車検整備です。お車はプジョーです。プジョーは女性に人気がありますね。中には車の区別はつかないけれど、プジョーのエンブレムが大好きという女性もいらっしゃいます。

まずは下回りの点検!

ジャッキアップをして足回りの点検を行います。

足回りのブッシュ類やシャフトブーツなどゴム系の消耗品を中心に点検します。

ブーツは大丈夫ですがブレーキパッドの交換が必要なようです。

交換が必要な消耗品をリストアップし、注文します。整備可能なところから進めていきます。

ブレーキフルードの役割

では、ブレーキフルードを交換します。みなさんはブレーキフルードの役割を知っていますか?そうです、ブレーキペダルの踏力をブレーキパッドに伝えます。ただ、ブレーキは摩擦熱が高くなりますのでブレーキフルードは沸点が高くないといけません。仮に水をブレーキフルードにするとすぐに沸騰してエアが入ってしまします。そうするとブレーキが効かなくなります。しかし、それだけならエンジンオイルみたいに汚れないような気がしますよね?でも、ブレーキフルードは劣化するんです。

ブレーキフルードの劣化

ブレーキフルードは高温でも沸騰しない液体です。しかし、ブレーキフルードの性質として水分を吸収しやすいということがあります。ブレーキフルードは完全に密封されているわけではありませんので経年とともに空気中の水分を吸収していきます。水分を吸収したブレーキフルードは水分のために沸点がどんどん下がります。そして、エアが発生しやすくなり最悪の場合ベーパーロック現象が起こり、ブレーキが効かなくなります。

ブレーキフルード交換

さて、いよいよ交換です。ブレーキホースはもちろん4輪につながっていますので各輪ごとに作業が必要です。配管の古いフルードを出すためにマスターシリンダから遠いブレーキから行います。このプジョーはエンジンルームの左側にあるため、1番目右後輪、2番目左後輪、3番目右前輪、最後に右前輪を行います。

ブレーキホースの横にあるブリーダープラグにメガネレンチをかけてブリーダーホースをつけます。先輩、ブリーダープラグはどれくらい緩めるんですか?

「90度ぐらい。メガネレンチの重さで勝手にそれ以上開くとまずいから、ぶら下がった状態を考えて最初のメガネプラグをセットする位置を決めてね。」

はい。それ以上開けるとまずいんですか?

「うん、そう。開きすぎるとフルードがいっぺんに出すぎてエアが噛んでしまうことがあるから、開けすぎないようにね。」

わかりました。では、ブリーダープラグを緩めてブレーキを踏んでいきます。

ゆっくりと慎重に踏みます。ブリードタンクからチューっと音が聞こえてきます。古いフルードを排出しながら新しいフルードを補充します。

4輪とも終了しました。ブリードタンクに排出された古いブレーキフルードを見ると明らかに茶色くなっています。新しいブレーキフルードは少し黄色がかっていますがほとんど透明です。ブレーキフルードって劣化するんですね。

エアエレメント点検・清掃

次はエアエレメントです。ブレーキのタンクの横にあるので点検しておきます。

あまり汚れていないのでエアーで清掃にします。

お隣のエンジンルームのエアエレメント

お隣で車検整備中のお車のエンジンルームをのぞき込むと…

おお!エレメント大きいです!プジョーのエレメントがかわいい!?このお車は!?

6.3リッターV12!そりゃ大きいですよね。二つあるけど片方でもプジョーの倍?

カッコいいです~。一休の世代からいうとSLと言うとこのかたちなんですよね。おおーという感じ。オーラが半端ないです。このSLって本宮ひろ志の「俺の空」で高校生の安田一平が女性をエスコートするときに使ったオープンカーなんですよね。(誰がわかると言うんだ(^^ゞ)

話がそれてる…。次回に続きます<(_ _)>